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家田足穂のエキサイト・ブログ

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2011年 06月 23日

「断捨離」の本家 聖フランチェスコと一遍上人(9)

サン・ダミアーノ、ここで聖クララは41年間の修道生活を送りました

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写真は、サン・ダミアーノの修道院とその中庭。

サン・ダミアーノの聖堂で、フランチェスコは十字架からの「キリストの声」を聞いて、聖堂の修復の仕事を始め、1206年には「財産放棄」を宣言して、聖書の言葉に忠実にに従う生活に入りました。フランチェスコの教えの最も忠実な弟子として清貧の修道生活をつづけたクララ(イタリア名でキアーラ)は、後にフランチェスコの命令でこの修道院の院長になりました。

フランチェスコが晩年、病気がひどくなり先に進めなくなったとき、この修道院の中庭に小屋を建ててもらい病躯を休めざるをえませんでした。この苦しい時に有名な『兄弟太陽の賛歌』が作られたのです。この歌は最初のイタリア文学と言われていますが、聖フランチェスコの霊性をよく表わしている作品です。このブログ・シリーズの「捨てる」という霊性(15)にその全文が出ています。

聖クララ(キアーラ)は、アシジの貴族の家に生まれ(1194)、フランチェスコの模範に倣い、
清貧に徹した厳しい修道生活を送り、1253年に帰天しました。1255年には聖人に列せられ、
1257年にはサンタ・キアーラ教会の建設が始められました。

死後クララの遺骸は腐敗を免れ、今もサンタ・キアーラ教会に保存されて、生きているような姿で、訪れる人々を感動させています。

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シモーネ・マルティーニ作 聖クララ(キアーラ)像 (サン・フランチェスコ大聖堂下堂)

by francesco1hen | 2011-06-23 22:29


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