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家田足穂のエキサイト・ブログ

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2011年 08月 08日

(2)インドの人々の挨拶 Namaste !

インドでは、ヒンヅー教徒でも仏教徒も合掌して《ナマステ!》と、うやうやしく挨拶を交わします。

これは「あなたを信頼し、お任せします」という意味です。日本でも初対面の人に会うときには「どうぞ、よろしくお願いたします」といいます。

この「ナマステ」という言葉は、サンスクリット語からヒンズー語に受け継がれ今も使われている言葉で、深い意味を持っています。漢民族は、この言葉を音訳して「南無!」としました。

日本では、そのまま仏教の言葉として「南無阿弥陀仏」とか、「南無妙法蓮華経」。さらには「南無八幡大菩薩」というよに使ってきました。

「ナマステ=南無・阿弥陀仏」の念仏は、阿弥陀仏に心から帰依して成仏することを願う深い意味をもった祈りです。つまり「阿弥陀仏の大いなる永遠の命(無量寿)と一つになること」を究極の願いとして求める祈りなのです。

この「念仏」の深い意味を掘り下げ、日本人の心に深くしみ込ませたのは、鎌倉初期の法然や親鸞と鎌倉中期の一遍でした。今もなお彼らは、人々から注目されている人物です。

このようにナマステの本来の意味は、阿弥陀如来と完全に一つになる「成仏」をひたすら願うように
超越的な神的存在と完全に一つになる、というところにあります。しかもこのことは、すべての宗教の究極の憧れとなっています。

《ナマステ!》は素晴らしい挨拶です。しかも、諸宗教の究極の願望をも意味しています。

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花柄の服の女 ジュリアーノ・ヴァンジ

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ヴァンジ彫刻庭園美術館にて

by francesco1hen | 2011-08-08 23:07


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