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家田足穂のエキサイト・ブログ

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2012年 05月 20日

2018年5月13日は、《 キリストの昇天 》の主日です。

[ キリストの昇天 ] 

カトリック教会では、今日、キリストの昇天がミサ(礼拝)で祝われます。(2018年5月13日)

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ジョット 《 キリストの復活 》 (キリスト、はじめにマグダラのマリアに姿を現す)

キリストは、復活後の40日目に弟子たちの前で、オリベト山から天に上げられました。40日目は木曜日になるのですが、日本では、その木曜日の後の日曜日にキリストの昇天が祝われます。

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ジョット 《 キリストの昇天 》


新約聖書の使徒行録は、キリストの昇天を次のように伝えています。
 
 こう語り終わると、イエスは使徒たちの見ているあいだに上げられた。ひとむらの雲がイエスを包んで、見えなくした。イエスが上って行かれるとき、彼らは空を見つめていた。すると、そのとき突然、白い衣をまとった二人の男が彼らのそばに立って、「ガリラヤの人たちよ、なぜ、天を仰いで立っているのか。あなたがたを離れて天に上げられたあのイエスは、天に昇るのをあなたがたが見たのと同じありさまで、またおいでになるであろう(終末におけるキリストの再臨)」と言った。

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                ロマネスク時代の《 キリストの昇天 》の挿絵


マタイ福音書は、イエスが地上を去るときの言葉をつぎのように記しています。

 さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスがお示しになった山に行った。そして、イエスを見て伏し拝んだイエスは弟子たちに近づき、次のように仰せになった。「あなたたちは行って、すべての国の人びとを弟子にしなさい。ー 父と子と聖霊のみ名に入れる洗礼を彼らに授け、わたしがあなたたちに命じたことを、すべて守るように教えなさい(使徒の使命)。わたしは世の終りまで、いつもあなたたちと、ともにいるのである。」

「わたしはいつもあなたたちと、共にいるのである」ということばが地上を去る最後の言葉でした。
マタイ福音史家が、イエス降誕にさいし、幼子について引用したイザヤの預言「その名はインマヌエルと呼ばれる」(この名は「神はわれわれと共にいます」という意味)は、天に昇ったあとにも「共にいる神」として、イエスにおいて成就されたことになります。
マタイ福音書の最初と最後に同じ意味のことばが出てくるのは、意味深いことであると感じています。

なを、《 キリストの昇天 》の絵について説明いたしますと。ジョットの作品は「キリストの昇天の情景」を絵がいたいたものです。これに対して、ロマネスク時代の挿絵のように、描かれている人物が正面を向いているような絵は、「キリストの昇天という教義」を示すことになっています。

                           
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20世紀最大の作曲家、フランスのオリヴィエ・メシアンは、1933年に《 ラサンシオン(キリストの昇天)》(L'ASCENSION)というすぐれた管弦楽曲を作曲しています。4楽章(31:05) の曲で、各楽章には、次のような言葉が添えられています。

  (1)父なる神の栄光を願うキリストの荘厳
  (2)父を求める魂の晴れやかなアレルヤ
  (3)トランペットのよるアレルヤ・シンバルによるアレルヤ
  (4)昇天するキリストの祈り

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         「ガリラヤの人たちよ、なぜ、天を仰いで立っているのか。」






by francesco1hen | 2012-05-20 11:58


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