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2013年 04月 30日

ジョットによる《キリストの生涯とその福音の約束》1

スクロヴェーニ礼拝堂とジョットという画家

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北イタリアのパドヴァという街に《スクロヴェーニ礼拝堂》という小さな聖堂があります。
この礼拝堂は、ダンテの『神曲』地獄編のなかでダンテが出合う高利貸しのレジナルド・デッリ・スクロヴェーニの息子エンリコが、父親の罪を贖うために神に献堂したものといわれています。
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この礼拝堂が有名であるのは、14世紀のジョット・ディ・ボンドーネが描いた《キリストの生涯とマリアの生涯》の壁画があるからです。ジョットという画家は、イタリア・ルネサンスの先駆的な画業を残しています。感情表現と立体的人物像、自然的空間描写などの特筆すべき貢献があったといわれています。

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それよりも重要なことは、多くの画家のなかでジョットは、「キリストにもっとも近づいた画家である」といわれていることです。壁画を見ると、イエス・キリストの真実の姿が迫ってきます。イエスのまわりの人々の表情や動きも真実のように迫ってくるようです。そしてその場に引き込まれるような感じを受けます。

さらにこの礼拝堂の壁画は、「キリストの生涯とその福音の約束」つまり、キリスト教の全体像を展望するようにみごとに表現しています。これから紹介していく画像によって、そのことは明らかになっていくと思います。(壁画の制作 1305-10年)

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パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の外観  ロマネスク様式の聖堂です(着工1300年)。



礼拝堂の内部正面 中央に祭壇があり、上部に、父なる神とアーチ左右に天使ガブリエルとマリアが描かれています。《受胎告知》によりキリストの生涯が始まります。
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礼拝堂入り口のある西壁(歴史の終末をいみします)入り口の上方に《最後の審判》が描かれています。
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祭壇に近い側の天井  中央に天空の「栄光のキリスト」とそれを囲む四人の福音史家
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入り口に近い側の天井 中央に「キリストを抱く聖母マリア」とそれをかこむ四人の旧約の預言者
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by francesco1hen | 2013-04-30 11:54 | Comments(0)


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