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2014年 10月 19日

キリストのイメージの変遷(2)ロマネスクとゴシック時代のキリスト像

[ ロマネスクの絵画表現 ]

ロマネスク時代のキリスト像は「栄光の主キリスト」( Majestas Domini )です。これは皇帝より偉大で威厳のあるキリスト像「栄光の主キリスト」です。移動して西ヨーロッパに入ってきたゲルマン人が、ローマ人の「パントクラトール」を受け継いだものです。その表現はユニークな強い風貌が感じられます。イタリアとスペインの例を見てみましょう。


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イタリア・カンパニアのサンタンジェロ・イン・フォルミス教会の「栄光に輝く主キリスト」です。(11世紀末)

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スペインのサン・クリメンテ教会の「栄光の主キリスト」の偉大な姿です。(12世紀初)

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スペイン・レオンのサン・イシドロ教会の天井に描かれた壮大な印象を与える「栄光の主キリスト」
です。(12世紀)

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カタロニアのリバスの祭壇画「栄光の主キリスト」の威権のある風貌が心を射ます。(12世紀初)

どの「栄光の主キリスト」像は、どれも個性的で見るものに迫ってくるようです。その他の壁画を見てみましょう。

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見えない神を表わすために描かれた「神の手」という表現はしばしば見られます。

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「神によるアダムの創造」この絵の右側には「アダムとエバ、禁断の木の実を食べる」が描かれています。

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誰にでもわかる「キリストの降誕」(受肉・Incarnation ) です。素朴で力強く描かれています。


ロマネスク絵画や彫刻表現で目立つテーマが、もう一つあります。それは「最後の審判」です。
つぎの写真は、西フランスのサン・サヴァン修道院聖堂の天井壁画です。その壁画では、旧約聖書に出てくるさまざまな物語が描かれています。そして西側の入口のナルテックス(玄関の間)には「最後の審判」のキリストの姿と終末のようすが描かれています。

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恐ろしさを感じさせる「最後の審判」のようすが迫ってくるようです。中世の人々の最大の関心は、最後の審判のときに天国に行けるかどうかというこであったようです。



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パリのノートル・ダム大聖堂とシャルトルの大聖堂とケルンの大聖堂です。
ロマネスクのつぎの時代の代表的ゴシック建築です。






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by francesco1hen | 2014-10-19 10:20 | Comments(0)


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