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2014年 10月 21日

キリストのイメージの変遷(3)ルネサンス・バロック時代のキリスト像

[ ルネサンスのキリスト像 ]


「自然と人間の発見」の中での人間主義と古典への復帰がルネサンスの特徴です。それは絵画において、均斉と調和・遠近法と静止的絵画があらわれてきます。画家としては、ジョット、ボッチェリ、レオナルド・ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、そして、ティアーノたちが活躍します。
ルネサンスとバロック時代のキリスト像の主題は、新約聖書の記述にもとづくものが多くなります。

ルネサンス時代の代表的な絵画として、ジョットの「キリストの逮捕」とピエロ・デッラ・フランチェスカの「キリストの復活」を紹介します。


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 ユダ「わたしが接吻する者が,その人だ。捕まえて,抜かりなく引っぱって行け」(マルコ14,44)

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このキリスト像は、聖書の記述によるものではなく画家の想像によるものです。


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つぎの絵は、ネーデルランドのファン・アイク兄弟の「神秘の小羊」です。ルネサンス時代にも「神の小羊」は美術のテーマになっています。

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[ バロック時代のキリスト像 ]

バロック時代は人間の諸活動が活発になり、造形芸術におけるダイナミックな特徴が建築・絵画・彫刻に現れてきます。ルネサンスの調和・静止的であるのに反して、バロック時代には動的・運動感覚がある生き生きとしたキリスト像があらわれてきます。


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バロック時代の先駆けとなったエル・グレコの「キリストの洗礼」
 そして、天から声がした。「あなたはわが愛する子、わが心にかなう者である」(マルコ1,11)

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エル・グレコの描くキリスト像は、スペイン人ン風貌があります。これはどの画家にも言えることです。
    
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つぎはバロック時代の「三巨匠」によるキリスト像です。


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フランドル派の巨匠ルーベンスの「悔悟するマグダラのマリア」
 泣きながらイエスの後ろから足もとに近寄り、涙でその足をぬらし、自分の髪の毛でふき、そしてその足に接吻をして香油をぬった。(ルカ7,38)「イエス、罪深い女を赦される」


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ルーベンスの「トマスに受難の傷跡を見せる復活のキリスト」
 イエスはトマスに「指をここに持ってきて、わたしの手を調べなさい。手を伸ばして、わたしの脇腹に入れなさい。 信じない者ではなく、信じる者になりなさい」と言われた。(ヨハネ20,27)


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スペインの宮廷画家ベラスケスの「十字架のキリスト」
 「成し遂げられた」といって、頭を垂れ、霊をお渡しになった。(ヨハネ19,30)


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オランダの市民画家レンブラントの「姦通の女とキリスト」
 「あなた方のうち罪を犯したことがない人が、まずこの女に石を投げなさい」(ヨハネ10,7)


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レンブラントの「復活ごのエマオのキリスト」
 有名な「エマオへの旅人」のルカによる福音書24・13−35の記述によっています。










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by francesco1hen | 2014-10-21 18:39 | Comments(0)


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