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家田足穂のエキサイト・ブログ

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2015年 10月 02日

秋の俳句「鷹の渡り」 森樵仙子句集より

伊良湖岬の「鷹の渡り」

秋の俳句「鷹の渡り」 森樵仙子句集より_b0221219_16332638.jpg

現在、わが国では五百数十種の野鳥が確認されていますが、この大半が渡りを経験し、この伊良湖岬を通過するといわれています。

そのなかでも特に壮大なタカ、サシバ、ハチクマの渡りは、10月初旬がピークで1日数千羽ものタカが、大空いっぱいに次々と対岸の志摩半島を目指して飛んで行くのが見られます。


秋の俳句「鷹の渡り」 森樵仙子句集より_b0221219_16342271.jpg


この「鷹の渡り」は秋の季語となっていて、畏友 森樵仙子はこの「鷹の渡り」の秀句をたくさん残しています。

 
   
     同じ尾根よりあらわれて鷹渡る


     鷹舞ひてやがて渡りとなりにけり


     鷹二つ羽ばたきそろへ渡りけり    秋の俳句「鷹の渡り」 森樵仙子句集より_b0221219_16373536.jpg



     向き合うて舞へるは父子鷹ならむ



     あれ刺羽あれ鳥元坊鷹渡る      (サシバ と チョウゲンボウ)



     指さされ一番鷹の渡りそむ  
秋の俳句「鷹の渡り」 森樵仙子句集より_b0221219_16382247.jpg





     ふりかへることなく鷹の渡りけり



     かへらざるものあるべし鷹渡る



 
秋の俳句「鷹の渡り」 森樵仙子句集より_b0221219_16383181.jpg





森樵仙子は、森 昭三 先生の俳号です。鷹匠のことにも詳しい先生でした。
鷹の渡りの句は、昭和56年、59年、60年、62年、63年(1988) の句から選びました。


秋の俳句「鷹の渡り」 森樵仙子句集より_b0221219_17382024.jpg


  コスモスが咲いている蓼科湖から蓼科山を望む(2008.10.10.)













    

by francesco1hen | 2015-10-02 17:46


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