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2016年 10月 17日

満勢さんの随筆『雑草』より (3)「花の色」

            「花の色」


 去年の春、表の溝の縁に矢車草の芽ばえを見つけたので、庭の花壇に植えてやったら薄いピンクの可愛い花が沢山さいた。毎年種子をまこうと思っていては忘れる矢車草が思いがけなく咲いて私は大変うれしかった。種子がこぼれて今年はその側に四本芽が出ていたので、並べて植え替えてやったらすくすくと伸びて蕾をつけた。一番始めに咲いたのは濃いピンク。その次が去年と同じ薄いピンク、その次が紫紺、終りに咲いたのは白だった。これで空色があったらと欲ばった考えを出したが、どうして一本の草の種子からこんなに違った色が咲いたのか不思議でならない。もっとも人間の子でも同じ両親から生まれながら色々の性格を持っているのだから、それと同じかも知れない。そして、そこに人間の知恵では計り知れることの出来ないものがあると感じた。

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 木村太郎先生は、わたしの高校生のときから親しく接して頂いた心の支えであり、友でした。クリスマスの頃、太郎先生の聖書朗読を聴いてたいへん感銘を受けました。後年わたしが聖書朗読をするようになった時には、そのことを意識して朗読に励んだのでした。また、先生は水墨画や淡彩画に秀でておられたので、画家を志していたわたしは先生に私淑していました。先生の人柄に惹かれていたことをしばしば思い出します。懐かしい忘れがたいお方です。

 可愛いおばあ様の満勢 奥様からは、彼女の心がよく伝わってくる随筆『雑草』をあるとき頂きました。読み応えのある、また微笑みがただよってくる文に惹かれて、
20編のうちから3編を紹介させて頂きました。




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by francesco1hen | 2016-10-17 11:28 | Comments(0)


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