2017年 07月 30日
雨も雪も、ひとたび天から降れば、むなしく天に戻ることはない。 それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ、 種播く人には種を与え、食べる人には糧を与える。 そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も、 むなしくは、わたしのもとに戻らない。 それはわたしの望むことを成し遂げ、わたしが与えた使命を必ず果たす。 * 「空の鳥、野のゆりを見よ」 新約聖書の「空の鳥、野のゆりを見なさい」という言葉は、牧歌的な部分として有名です。 何の苦労もせずに、さえずり空を飛ぶ鳥のすがたは自由で、わたしたちの気持ちを解放させます。 ソロモンの栄華に勝る「野のゆり」といわれれば、美しい白百合を想像するのが普通です。 ところが、空の「鳥」の原語は、なんと、人に嫌われているカラスです。 現代でもそうですが、カラスは古代社会でも嫌われている鳥の代表でした。 「野のゆり」も決して美しい白百合ではなく、人から気にもかけられない、ごくありふれた小さな野の花です。 マタイによる福音書(6・25-34)に記されているイエスの言葉は、 「空の鳥が種を播かず、刈り入れもしないのに養われていたり、野の花が美しく粧われているのに、何を食べようか、何を着ようかと、思い煩ってはならない。 鳥や花がそうであるから、ましてや人に対して天の父(神)が、配慮してくださらないことはない。 それより大事なことは、まず、神の国とそのみ旨を行なう生活(永遠の命にいたる生き方)を求めなさい。明日のことを思い煩う日常のことより、もっと大切な永遠の命を生きることに気を配りなさい」ということを語ったのです。 「空の鳥・野のゆりを見なさい」という言葉は、またたくまに過ぎ去ってしまう日常のことより、人にとって大切な「永遠の命」のことを、人々に告げる言葉です。
by francesco1hen
| 2017-07-30 15:08
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人間は、いいものに出合ったり、文化や宗教の深い意味を知ったり、よい事に出合ったりすると、それを共有したり、それを人に伝えて喜びあったりしたくなります。「宜有千萬」(よろしく千萬あるべし)、《 シャローム・平安!》を あなたに。 by francesco1hen カテゴリ
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