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2017年 08月 05日

 イエスの福音宣教の第一声  聖書の言葉シリーズ(4)           

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ジョット 〈ヨハネによるキリストの洗礼〉


ヨルダン川で、ヨハネから洗礼を受けたイエスは、ガリラヤに行き、神の福音を宣べ伝えました。      
「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて、福音を信じなさい」と人々に福音の第一声を告げました。 


新約聖書には、「神の国」と「天の国」という同じような言葉が出てきます。調べてみますと「神の国」は、マタイによる聖書では3回、マルコでは4回、ルカでは10回、ヨハネでは1回です。

「天の国」は、マタイによる福音書だけに22回出てきます。ヨハネによる福音書では、「神の国」が1回ですが、同じ意味をもつ「永遠の命」という言葉が17回も使われています。そのためヨハネによる福音書は、「永遠の命の福音書」といわれています。                                      

イエスの福音の第一声は、すべての人は「神の国」に招かれているという「よい知らせ」を告げるものでした。神に似せて造られた人間は、神と共にいるべき存在として創造された者です。


ヨハネによる福音書は、神の子イエスが人間のすがたでこの世に現れた理由について、つぎにように記しています。「神は独り子をお与えになるほど、この世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びることなく、永遠の命を得るためである」(3章6節)。                        

イエスは、救い主として人の世界に来たのであると言っています。 このことから、「神の国」は「永遠の命」を生きるところである、ということができます。                      


イエスの福音の言葉は、人々にとって革命的な響きをもっていたと思われます。人間は誰しも地上の日常の富をもつことを幸福と考え、これを求めています。イエスは、「悔い改めて、福音を信じなさい」と、地上の幸福ではなく、神の国の幸福を求めるように、視点の転換を求めています。「神の国」に入ることは、神の「いのち」に入るということです。神と「いのち」をともにする「永遠の命」は、「至福」という最高の幸福です。                                                                                              イエスの福音の第一声は、人々には理解できないほどの「革命的な言葉」でした。            

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ヴェロッキオ 〈キリストの洗礼〉


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by francesco1hen | 2017-08-05 18:07


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