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2017年 08月 20日

ふしぎな言葉「あなたたちがわたしのうちにおり」 聖書の言葉シリーズ(10)            



ふしぎな言葉「あなたたちがわたしのうちにおり」 聖書の言葉シリーズ(10)            _b0221219_17165473.jpg
      レンブラント 〈最後の晩餐〉 これはエスキースで、最後まで完成作品は描きませんでした。



「最後の晩餐」の夜、イエスは愛について徹底的に話しました。それで、この晩餐は「愛の晩餐」ともいわれます。ここでイエスは、弟子たちにふしぎな言葉を語りました。


「わたしが父のうちにおり、あなたたちがわたしのうちにおり、そして、わたしがあなたたちの内にいることを、その日、あなたたちは悟であろう」。         (ヨハネによる福音書 14章20節)


その日とは、神の国に入ったときです。これは一体どんなことでしょうか?。この言葉の後、しばらくして、イエスはぶどうの木の話をしました。その話は長いのですが、短くすると、「わたしはぶどうの木であり、あなたたちは枝である。人がわたしの内に留まっており、わたしもその人のうちに留まっているなら、その人は多くの実を結ぶ」ということが骨子です。

そして晩餐が終わってから、イエスは、三人の弟子を連れてゲッセマネの園で、父である神に祈りました。その時の祈りの言葉から「ふしぎな言葉」の意味が少し分ります。


ゲッセマネの園の祈りの言葉(その一部)、「どうか、皆を一つにしてください。父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、彼らもわたしに内にいるようにしてください。・・・・・ わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。わたしが彼らの内におり、あなたがわたしの内におられるのは、彼らが完全に一つになるためです」。


「わたしたちが一つであるように」というのは、父と子と聖霊の「三位一体の神」のことです。愛というものは、二つ以上のものが一つになることです。神が「完全に一つ」であるように、神の国に入った者が、神と「完全に一つ」になることです。「神の国」は、「三位一体の神」そのものです。だから、「神の国に入る」ということは、「神の命に入る」ということです。


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           北イタリアの「アルベンガ洗礼聖堂」の天井のモザイク〈天空の三位一体の神〉 

Xpi の記号はキリストを表わし、鳩は聖霊を。Xpi が三重になっているのは、「三位一体」を表わしています。



                             *



「ふしぎな言葉」は、人と神が「完全に一つ」になることを言葉で表しているのです。このことは「愛の完成」という言葉でも表わされることがあります。






by francesco1hen | 2017-08-20 17:43


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