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2015年 02月 04日

 冬の鳥  森樵仙子句集『三河』より

森昭三先生は、わたくしの畏友であり、懐かしい英語教師でした。優しいけれど正義感のつよい人柄でした。
木をはじめ自然を愛する人で、森樵仙子という俳号をもち、たくさんのすぐれた俳句を作る人でした。葬儀のとき、俳友が追悼句を捧げたのがつよく印象に残っています。



         鳥かえる 君も浄土に 帰りしか           合掌




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隼人池のマガモの雄です。



俊英俳句選集 IV 森樵仙子『三河』から冬の鳥の俳句を選んで紹介したいと思います。



「冬の鳥」の代表格 白鳥



        朝日まづ湖の白鳥照らしけり


        雪塊とまがふ白鳥明けそめし


        白鳥に湖の結氷せまりけり


        白鳥の墓は五尺の雪の下




白鳥は、オオハクチョウとコハクチョウの二種があります。美しいイメージをそこなわないように写真は載せませんでした。 




「千鳥の句」

千鳥は、チドリ目チドリ科に属するものが7種います。チドリと名前がつくものは、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリの3種です。ふつう千鳥といわれるものは、このシロチドリです。

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シロチドリ     下はコチドリです
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       巣を移るたびにきらめく千鳥かな


       残照のある間は舞へる千鳥かな


       忘れ潮千鳥は足をとめにけり


       くろぐろと又しらしらと千鳥舞ふ


       一面の寄り藻にあそぶ千鳥かな


       忘れ汐鏡びかりの千鳥かな





「鴨の句」

カモ目カモ科の鴨は、マガモをはじめ、19種を数えます。たいへん多いのにおどろきます。
ここに挙げたものは、一番よく見かけるカルガモです。 樵仙子の句ではどうでしょうか?




       射程距離よく知る鴨のあわてざる


       芦原とおなじ色なり鴨番屋




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名古屋市の隼人池のカルガモ  悠々と泳いでいます。



          [ ある日の森樵仙子とわたし ]


 風花(かざはな)が舞ってきたので、

  「森先生。風花を英語では、なんと言うでしょうか?」

  「あー、雪片ですね。それはこう言います。snow flakes です。」

 雪片という鋭い言葉にギョットしたわし、しかし、snow flakes に納得して、
 さすが英語教師と思いました。

 俳人森樵仙子の句集には、スノウ・フレークの句はありませんでした。
 浄土にかえった恩顔の森先生は「おれの句には、そんな俳句はないよ」と苦笑したとか。




                *    *    *



         比較文化として、イスラエルの自然を歌った『雅歌』より



             冬は去り、雨はやんで、もう去った。

             地には花が咲き乱れ、歌の季節がやって来て、
 
             山鳩の鳴き声が

             わたしの国中に聞こえる。

             いちじくの木は初なりの実をつけ、

             花を咲かせたぶどうの木は香を放つ。


                               (2章11−13節)




旧約聖書の『雅歌』は、若者とおとめの愛をうたった六つの歌から構成されている「愛の歌」です。



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by francesco1hen | 2015-02-04 15:38 | Comments(0)
2015年 02月 02日

新林公園の梅の開花(藤沢市)

2015年1月31日 新林公園の梅林の開花はどうかと思い見てきました。
紅梅が二本咲き、白梅は二三輪という程度でした。梅花の愉しみはこれからという感じでした。

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まだ早いとはいえ、梅の花を見るのは愉しいですね。

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この大きなケヤキの木の奥に梅林があります。そして、この手前には水鳥が来る池があります。

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観察すると色々な特徴があって面白いアオサギのすがた。珍しくよく撮れました。


                            *


「今をよく生きているアオサギ」は、「前後際断」の一つの姿です。前後際断は、禅師道元の言葉です。正しくは、際断です。「前後裁断」と経営者やスポーツ関係の人がよく使います。過去やこれからのことに捕われないで、今を集中することが大切だ、という意味でよく使われています。



これに似た教えが、マタイ福音書の6章25−34節の「神の摂理への信頼」という箇所にあります。

「命のために何を食べ、何を飲もうか、また体のために何を着ようかと、思い煩ってはならない。・・・空の鳥を見なさい。種をまくことも刈り入れをすることもせず、また倉に納めることもしない。・・野のゆりがどのように育つかをよく見なさい。ほねおることも、紡ぐこともしない。栄華をきわめたソロモン王でさえ、この花の一つほどに着飾ってはいなかった。・・あなたがたの天の父は、これらのものが皆、必要だることを知っておられる。・・・だから、あすのことを思い煩ってはならない、あすのことは、あす思い煩えばよい。その日の労苦は、その日だけで十分である」

この世のことは信頼をもって生き、まず、もっとも大切な神の国とそのみ旨をおこなう生活を求めなさい、という教えです。神の国とは「永遠の命」を生きるところです。このことが何よりも大事だということを教えているのです。



                           *



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by francesco1hen | 2015-02-02 14:34 | Comments(0)