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2011年 04月 24日

生きることにおいて、何が大切なのでしょうか?          「捨てる」という霊性について(4)

価値観を変える

社会から排除されたり,無視される社会的弱者の存在はどの時代にもありました。現代のように富が集中・偏在する豊かな国々や人々がいる中で、一方では貧困に苦しむ人々がいることは,正義と社会的弱者に対する配慮の欠如としか言いようのない事態です。さまざまな事情によって貧困な状態におかれた社会的弱者,および、その存立を脅かされる被抑圧者の増大は現代世界の特徴の一つです。

もう一つの現代世界の特徴として,世界的な巨大消費によって資源の枯渇から免れず,また,それによる地球温暖化という人類の生存を脅かすという事態もあります。無際限に化石燃料を使い,資源の枯渇を引き起こすような経済のあり方は,現代文明が破滅の方向に進む予感すら感じさせます。

現代社会の巨大消費や巨大な欲望を方向転換させなければ、未来への希望をもちえないところまできているのではないでしょうか。

十三世紀の西欧では,ゴシック様式の美麗な大聖堂が相次いで建てられたり,また,同世紀の鎌倉時代中期は,教えの本拠として荘厳な寺院が求められるような時代でした。

それでも、アシジのフランチェスコや一遍は、自身の教えを広げるための修道院や聖堂を,また寺院を求めることもなく,宗派や宗門をもひらかず,もっとも弱い立場の人々にいたるまで、ひたすら教えの真実を伝えようとしました。「平和の挨拶」を届け,「念仏札」を配り歩きました。

規模の巨大さや機能の優秀さのみをことさら求める我々の現代は,フランチェスコと一遍の姿に,あらためて目を向ける必要があるのではないでしょうか。



              《 シャンティ・寂静 = 平和 》



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by francesco1hen | 2011-04-24 15:48 | Comments(0)


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