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2011年 10月 07日

漢字の面白さと意味の深さ(6) 信と任

インド人は人に出合うと「ナマステ!」という意味深いあいさつを交わします。これは「あなたを信頼します。どうかよろしくお願いします(お任せします)。」という挨拶です。ナマステは、古代のサンスクリット語いらいの言葉で、漢民族によって「南無」と音訳されました。仏教の言葉として日本に伝わり「南無阿弥陀仏」の念仏などで使われています。「南無」は、絶対的な信仰を表わすために唱える言葉です。そこで、まず信とう字から入ります。


[ 信 ] 人と言を組み合わせて形です。言は、「さい」と呼ばれる祝詞を入れる器の形。神と誓った上で人と約束したことを「信」といいます。この信は、信義(約束したことはその通り実行する)、自信、所信などに使います。さらに「しるし」「たより」「つかい」の意味でも用い、信号、通信、音信などがあります。また「まこと」「まことにする」を信と書くこともあります。


珍しい文があります。一遍上人の『語録』に「信とは、まかすとよむなり。他にまかする故に、人の言と書けり。人たるもの言は、まことなるべきなり。」(・・・・・本来、まっとうな人の言葉は真実であるべきである)と。本当のことをいう人には信頼する(任す)ことができます。


[ 任 ]  壬(じん)は工具(たたき台)の形。金属を打ちきたえて器物を作るためのたたき台ですから、強い力や重さに耐える台です。それで任は、人が「たえる、あたる、になう」の意味となります。また、「まかせる」の意味にも用います。「つとめ、しごと」の意味でも使われます。
任務、辞任、一任、放任など、そして、信任。


信じ任せることが最も大切ですね。一遍上人が阿弥陀仏の救いを信じ、安心(あんじん)したように。また、アシジの聖フランチェスコが、神への全面的な信頼のうちに『兄弟太陽の賛歌(被造物の賛歌)』を歌ったように!


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奥蓼科の谷や山々を越えて御射鹿池にたどり着きました。10月22日撮影。



                   *     *     *



          父がわたしを愛してくださったように、わたしもあなた方を愛してきた。
          わたし愛に留まりなさい。

                            (ヨハネによる福音書 15 , 9 )


 
   イエスは最後の晩餐の夜、「ぶどうの木」のたとえの中で、弟子たちにくり返しくりかえし、
   「わたしの愛に留まりなさい」と話しています。弟子たちにということは、すべての人間の
   ことです。








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by francesco1hen | 2011-10-07 16:36 | Comments(0)


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