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2011年 10月 09日

漢字の面白さと意味の深さ(8) 真と善と美

真理子、善太郎、美穂という、それぞれ意味が深く美しい名前があります。


[ 真 ] 匕(か)と県の組み合わせ。匕は人を逆さままにした形で死者の形です。つまり真は死者で、それはもはや変化するものではないから「永遠のもの」「真の存在」の意味となりました。
この世は一時(わずかの間)仮の世界であるが、死後の世界は永遠であると古代の人は考えました。人の身体を後ろから支えている形の「久」が「ひさしい」と永久の意味となったと同じです。真の用例は、真実、真言、真相、真意、純真、真理などたくさんあります。

久は、死体を木で支えている形の久をお棺、つまり「柩」に入れている形。死後は永遠であるという考え方です。永久、久遠(未来に向かって果てしなくつづくことを永遠という)というように使います。


[ 善 ] 羊と言言(きょう)の組み合わせ。言は口(さい)祝詞を入れる器。言言の真ん中に羊を置いた形の字は、神判で善か悪かを決定する神聖裁判の用語です。のちには神の意思にかなうことを善といい「よい、ただしい」の意味となりました。また、「すぐれる、たくみな、したしむ」などにも使われます。用例は、善悪、善意、善行、善良、親善など。


[ 美 ] 羊の全形、羊という字は、羊の上半身を前から見たかたちです。美はその全体を見たかたちです。成熟した羊の美しさを「美」ということから「うつくしい」「よい、ほめる」となりました。さらに言葉を加えますと、いけにえの羊は、欠陥がなく、完全であることが求められ、それが「美」となりました。


「 真 ・ 善 ・ 美 」は価値観からいうと、古代ギリシア人の最高の価値でした。ソクラテスは、真実と虚偽を峻別し、真理を求めました。プラトンは、目に見える現象は虚偽であり、真実に存在するものはイデアであるといい、善であり美であるイデアが最高の「真実在」であるといいました。


これをキリスト教的に解釈すると、真実に存在する、真理の源である神、善の源泉であり最高の善である神、美しい世界を創造された美の源である神ということになります。神こそ「真・善・美の源泉である」といえます。


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まさに紅葉美しい御射鹿池です。



                *      *      *


        イエスは仰せになった、「わたしは道であり、真理であり、命である。
        わたしを通らなければ、誰も父のもとに行くことができない。」

                             (ヨハネによる福音書 14 , 6 )



   道とは、父への道、神の国への道のことです。真理とは、イエスの福音であり、イエス自身の        ことです。命とは、父である神のもとでの、天の国における「永遠の命」のことです。






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by francesco1hen | 2011-10-09 16:53 | Comments(0)


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