家田足穂のエキサイト・ブログ

france1pen.exblog.jp
ブログトップ
2012年 11月 17日

[1] ヴィーナスの誕生とエロース

  ギリシア神話と叙事詩から
b0221219_1511266.jpgこの絵は、誰でもが知っている、ボッチチェリが描いた有名な 《ヴィーナスの誕生》です。


日本では、ヴィーナス、または、ビーナスとして有名なこの女神は、「美と愛欲の女神」です。ギリシア神話では、アプロディーテと呼ばれ、「恋の神」エロスとともにさまざま活躍しています。


ギリシア神話では、「泡(アプロス)から生まれた神」として知られています。海の泡から生まれたので、アプロディーテと呼ばれるわけです。

b0221219_15161626.jpgアプロディーテは、もともとはオリエントの豊穣の女神・大地母神であったのがギリシアの神として取り込まれ、エロースを息子にしたうえで、美と愛欲の女神として活躍することになりました。

b0221219_1522136.jpg



しかし、ヘシオドスの『神統記』によると最初の神々は、「始めにカオス(ものが存在する空間の意)が生じ、つぎに、胸広きガイア(大地)と、道広き大地の奥深いところである暗黒のたるタロス、そして、不死なる神々のなかで最も美しく、四肢の力をうばう神、神といわず人といわず、胸の内なる理性も賢い思慮をも意のままにするエロースとが生じた」と記されています。この原初の神エロースは、生成・創造の原理、ものが生まれる根源的な衝動と考えられています。


ギリシア神話のなかで、アプロディーテとエロースが司る愛(エロース)は、恋や愛欲として、太陽神アポローンがダフネを恋した行為や、冥界の王ハデスがペルセポーネを奪うように王妃にしたこと、多情な主神ゼウスが多くの女神や人間の女たちを愛した姿にみられます。

b0221219_16638.jpgb0221219_1662026.jpg






ミロのヴィーナスが有名ですが、ここに挙げたクニドスのアプロディーテの頭部とトルソーの美しさは、また格別です。筆者はミロのヴィーナスに勝る美しさをクニドスのアプロディーテに感じています。



多くのヴィーナス(アプロディーテ)の絵画的な表現があります。
つぎのモローの《ヴェヌス》の美しさは新鮮で、ほかのもの群を抜いて美しく魅力的な作品ではないでしょうか?

b0221219_16155583.jpgb0221219_16163491.jpg











b0221219_16172228.jpg

            モザイクで表現された《ヴィーナスとエロース》


b0221219_16192844.jpg

もう一度、フィレンツェのウフィッティ美術館にあるボッチチェリの《ヴィーナスの誕生》を見てください。



           *  次回は、「エウローペの略奪」のお話です。 乞う御期待! で〜す。 *









[PR]

by francesco1hen | 2012-11-17 16:33 | Comments(0)


<< [ 2 ] エウローペーの誘拐      パルテノン神殿の風景  >>