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家田足穂のエキサイト・ブログ

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2013年 11月 04日

 立 冬 (二十四節気・七十二候)

 今日11月7日は、19番目の節気「立冬」でした。
これで四つの「立春・立夏・立秋・立冬」を経験しました。四季の移ろいによって日本の文化は、
育まれてきたことが分るような気がします。

 立冬とは、冬の気配が山にも里にも感じられる頃のことをいいます。木々の葉が落ち、冷たい風が吹き、     冬枯れのようすが目立ってきます。

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横浜市戸塚区の舞岡公園(小谷戸の里)



     冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにあらず、
     雪のいと白きも、またさらでも
     いと寒きに、火などいそぎおこして、
     炭もてわたるもいとつきづきし。
     晝になりて、ぬるくゆるびもていけば、
     火桶の火もしろき灰がちになりてわろし。



立冬の初候   「山茶花始めて開く」(つばきはじめてひらく)

 季のことば     落ち葉焚き

       山茶花の垣一重なり法華寺          夏目漱石


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舞岡公園の紅葉  もう散ってしまっているかと訪れたらみごとな紅葉でした。

 旬の魚介、果物は、ひらめ と みかん です。

 旬の行事   嵐山もみじ祭り


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晩秋の舞岡公園   池の水は冷たく光っていました。


立冬の次候   「池始めて凍る」(いけはじめてこおる)

 地が凍りはじめる頃をいいます。霜が降り、氷が張り、季節は冬を迎えます。

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島根松江城を遠くに望む


 候のことば  「七五三」   十一月十五日   
        千歳飴は、江戸時代に浅草寺境内で売られていました。

 旬の魚介、野菜、草花は、毛蟹、ほうれんそう、茶の花 です。

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松江城下にある小泉八雲の旧宅

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小泉八雲旧宅の前のお堀 遊覧船の動きとあたりの風景が美しく感じられます。


立冬の末候   「金盞香し」(きんせんこうばし)

 水仙の花が咲き、かぐわしい香が漂うころ。金盞とは金色の盃を意味し、黄色い冠をいただく
 水仙の別名です。

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初冬の座間谷戸山公園のみごとな紅葉。驚きです。

 候のことば   水仙です。

   ある霜の朝水仙の作り花を 格子門の外よりさし入れ置きし者ありけり

                     樋口一葉 『たけくらべ』より

 旬の魚介、野菜、野鳥は、甲いか/れんこん/まひわ です。

  
 立 冬 (二十四節気・七十二候)_b0221219_15174334.jpg千葉県立博物館は素晴らしい企画をもっています。


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この写真に関しては、torimiyuyu2008.web-fc.com-800x619 で、撮影者の愛情が感じられるじつに可愛いマヒワのいろいろな生態を見ることができます。


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谷戸山公園の水鳥の池  11月から3月までは、水鳥の季節です。


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座間谷戸山公園も午後になると冷たい風が吹いて寒くなります。


                *    *    *


                   詩編のことば


        神は恵と憐れみに満ち、怒るにおそく、慈しみ深い。
        その恵はすべてのものに及び、慈しみは造られたものの上にある。

        神よ、造られたすべてのものはあなたを称え、
        あなたにしたがう人は感謝して歌う。
        彼らはあなたの国の栄光を語り、力あるものの業を告げる。

        あなたの国は永遠の国。あなたの支配は世世に及ぶ。
        神は悩みのうちにあるものを支え、倒れるものをすべて立たせてくださる。

                          (詩編 145 , 8-11 , 13-14 ) 



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松江城堀端の なんきんはぜ の紅葉

                  *


この《二十四節気シリーズ》も19番目の「立冬」まで来ました。
「立春」から始めたこのシリースは、白井明大著『日本の七十二候を楽しむ』を参考にして作成しています。    あと「大寒」まで、6回続きます。お愉しみに(^^)/。








by francesco1hen | 2013-11-04 15:58


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